新潟県東蒲郡・50万円


新潟県の山間地域、阿賀町の空き家物件です。
建てられたのが昭和35年とのことなので築57年。古民家と言ってしまっても差し支えないかもしれません。ですがその割にとても状態がいいような気がします。持ち主さんが大切に手入れしながら暮らしていたのでしょう。
これで50万円というのはかなりお得なのではないでしょうか。


新潟県の山間地域、阿賀町の空き家物件です。
建てられたのが昭和35年とのことなので築57年。古民家と言ってしまっても差し支えないかもしれません。ですがその割にとても状態がいいような気がします。持ち主さんが大切に手入れしながら暮らしていたのでしょう。
これで50万円というのはかなりお得なのではないでしょうか。

去年、2016年の3月末に熊本市から南阿蘇村へ引っ越して、長年の目標だった「田舎暮らし」を開始した。
引っ越しの直後、まだ部屋作りもできていないうちに熊本地震に見舞われた。それでも我が家は幸いにもさほど大きな被害はなく、飲用水の確保など少々の不便を強いられる程度で済んだ。そんな想定外の出来事はありつつも、とにかく田舎暮らしを始めて一年が経った。
春は庭の梅や桜の花を楽しみ、すぐ裏庭まで迫る野焼きの後の牧野は一気に緑に覆われ、長い梅雨の後には夏がやってくる。
我が家は標高600m超の場所にある森の中なので、春から夏にかけては野鳥のさえずりやキツツキのドラミングなど、デシベルで表せば環七沿いに建つマンションと同じくらいのレベルじゃなかろうかと思うくらいの騒がしさに包まれる。もちろんそれに包まれるのは心地よい。真夏でも深夜から明け方にかけてはかなり冷え込むので寝るときは毛布を手放せない。
麓の集落の草刈り作業を手伝ったり、夏祭りの宴席で消防団への入団の勧誘を必死に断ったりしているうちに短い夏はすぐに終わりの気配を見せ、木々の緑が赤く色を変え始めると、森の中でサカりのついたシカが甲高い声を上げる。我が家の屋根の上を安全地帯と見たサルが、どこかから拾ってきた栗の実を貪る。
冬を迎える前に準備していた薪ストーブだが、田舎暮らし一年目の我が家にはまだ薪がない。道の駅やホームセンターへ行けば売ってはいるが、高額のそれを買うのはなんだか癪なので、近くの砂防堰堤に溜まっている倒木を拾ってきて燃やす。乾燥していてよく燃えるが、あっという間に燃え尽きてしまう。
標高の高い我が家の冬は厳しいものだった。朝起きたら結露がガチガチに凍っていて窓が開かないし、昨夜の飲み残しの茶も湯呑みの底で凍ってる。
庭に降り積もった雪には野ウサギやアナグマ、シカやイノシシが縦横無尽に歩き回ったサインが残されている。
100メートル以内の周囲には我が家以外に民家はなく、テーブルソーや電気カンナも騒音を気にすることなく使えるし、工作で出た木っ端はその場でストーブに放り込んで焼却できる。
普段の生活を書き起こしてみれば、一転の曇りもない「田舎の生活」。ところが最近、「田舎暮らし」という言葉の定義がわからなくなってきた。
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