佐久市の「空き家バンク」事業を利用して不動産業者から購入した中古住宅にシロアリの被害があったとして、千葉県内に住む男性が、業者に941万円の損害賠償を求める訴訟を地裁佐久支部に起こしたことが17日、分かった。
市内の空き家物件情報をインターネットなどで提供する「空き家バンク」は、移住促進に力を入れる佐久市の主要事業の一つ。

男性は「市は移住希望者に不信感を抱かせない対策が必要ではないか」と訴え、市は「訴訟になったのは残念」としている。

提訴したのは元公務員で千葉県佐倉市の貝沼仁さん(59)。仕事や旅行で何度か足を運んで親しみがあった信州での暮らしに憧れ、佐久市が2012年6月に都内で開いた移住セミナーに参加した。同年9月には、空き家バンクを見て知った築30年の木造平屋住宅と土地を佐久地方の不動産業者から1150万円で購入し、妻と移住した。建物の内覧には市の担当者も立ち会った。




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老後は田舎でのんびりと暮らしたい――。そんな思いを抱いている中高年は少なくないだろう。ただ現実の田舎暮らしは決して良いことばかりではない。空気がきれいで水がうまくても、耐え切れなくなってしまった人はたくさんいる。

ケース1・遠くの親戚より近くの他人

3年前まで都内で自営業を営んでいた高井さん(仮名=70)は、妻に先立たれていたこともあり、会社を畳むと同時に生まれ故郷の岐阜県へ移住することを決めた。10代で東京に出てきたので半世紀ぶりの凱旋だったが、現地で暮らす妹夫婦の勧めもあって庭付きの一戸建てを購入。当初は生活に何の不満もなかったという。

ところが、想像していた以上に地域に溶け込めなかった。

「まあ、とにかく外で飲んでいる人が少なくて面白くない。最初は近所の(といっても3キロくらいある)小料理屋に顔を出してたけど、雪が降ったら帰るのが大変だから、そんなに頻繁に行けない。だから、だんだん外に出るのが面倒になっちゃって、家で酒飲みながらCSの時代劇チャンネルばっかり見てた。友達は田んぼで鳴いてるカエルくらいだよ」

結局、高井さんは1年半で家を売り払い、東京に舞い戻ってきた。

「遠くの親戚より近くの他人ってことわざは本当なんだな」と苦笑いだ。




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昨今、団塊の世代の一斉退職や震災以降のライフスタイルの変化によって、「田舎暮らし」のブームが活発化している。そんな中、「田舎暮らし」への憧れだけで地方移住をしたものの、1年ほどで挫折して都市部に戻る人も多いという。現在、都市部からの移住生活をサポートする立場にある東北地方の役場職員は、こう語る。

「田舎暮らしに憧れるタイプの人の中には、地方の事情や地域の状況、仕事などを下調べせずに、突然移住する人も少なくありません。しかし、いざ現地に住んでみると、“この地域は自分に優しくない”と不平をいう人も多い。
地方都市というのは、積極的に移住者の受け入れをしているところもたくさんあります。自治体としっかり話しあい、地域のコミュニティに積極的に入っていこうという意志を示すことが何より成功の秘訣です」(役場職員。以下「」内同)

そのうえで「田舎暮らしに失敗しやすい人」の特徴を3つ挙げる。




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過疎問題や若者の流出などに悩む農村部が増えつづけるなか、国や各県では「田舎暮らし」を支援する動きが活発化している。最近の団塊世代の一斉退職も後押しし、「田舎暮らし」のブームは、昨今ますます活性化しているようだ。

しかし、定年退職を経て、念願の田舎暮らしを実現したにもかかわらず、思わぬ苦労に直面する人も多いようだ。昨年秋に東北地方のある県にある山村に移住した男性(63歳)が語る。


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