古民家をリノベーションするメリットとデメリット

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今年の夏、「使っていない古民家をどなたかに譲りたい」というメッセージを受け取りまして。実際に物件を拝見させていただきました。
このブログでご紹介したところたくさんのお問い合わせがありました。現在は実際に物件をご覧になった方々と譲渡についての交渉を進めているところだそうです。うまくまとまるといいなぁと思っています。

同じ額なら古民家?新築?
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佐賀県多久市・田畑付き古民家・50万円

さて、この物件は築100年の古民家なのですが、価格は50万円です。二階建ての家としては破格です。
これを購入した場合、ダメージのある内外装や水回りを快適に使うためにリフォームをするわけですが、例えばリフォームに950万円かけるとしたら、同じ1,000万円で新築の家を建てるのとどう違うのでしょうか?

今朝、私のツイッターアカウントにこんな引用リツイートがありました。

僕の場合、住まいの取得にローンという選択肢がなかったので今まで考えたこともありませんでしたが、リフォームにもローンってのがあるんですね。そりゃそうです。リフォームにだって大金がかかります。

また、「固定資産税が格安」とあります。
固定資産税って、建ててからの年数で税額が決まるんですね。

古い=不動産としての価値が低い?

こういう話って、ものづくりが好きな人は絶対ワクワクしますよね!

「古い=不動産としての評価が低い」ってのはなんかおかしい。ズレてる。
…でもそのおかげで固定資産税が安い。じゃぁいいやそれで。古いものが好きな僕にはメリットでしかない。

ただ、基本的に古民家というのは、「夏を涼しく快適に過ごせるように」できているそうです。
つまり冬は寒いということ。断熱にかかるイニシャルコストや暖房のランニングコスト。この辺がデメリットと言えばデメリット…ですかね。

でも、でもですよ?
「いやー、薪を集めるのも薪割りも大変だ」とか言いながら薪ストーブ使いたいじゃないですか。これは果たしてデメリットなのかなぁ。そもそもこのデメリットには、「夏は涼しくて快適」という前提メリットがある。

プリント合板の壁よりも、漆喰塗りとか聚楽壁のほうがかっこいいじゃないですか。
太い柱と梁って素敵じゃないですか。経年変化でいい感じになった無垢の床板とかたまらんじゃないですか。