南阿蘇村での田舎暮らし開始から一週間が経ちました
山の家への引越しから一週間が経ちました。
今のところ、『テレビも(映ら)ねぇ、ラジオも(聴け)ねぇ』状態です。
そこへヨメさんが『インターネットは何者だ』と付け加えてきて。うん、まだプロバイダが決まってなくてね。光もCATVも対応してない地域だしね。
それにしてもなかなか巧いこと言うねと内心感心していたのですが、その直後に「吉幾三スゴくない?あの当時に《インターネット》って言葉知ってたんだね」と言い放ちやがったので白目剥きました。どういう思い込みだ。《レーザーディスク》だからなそれ。
家のすぐ目の前には森があって、夜になるとシカの鳴き声が響いてきます。何度か姿を見かけたことはあるのですが、なかなか写真を撮らせてもらえずにいます。庭にフンがあるのでおそらく近いうちにイケるんじゃないかなと思っています。キジやらキツツキやらいろんな種類の鳥も飛んでくるので野鳥図鑑を買いました。
山の家で生活を始めてから、毎朝散歩を楽しんでいます。散歩とは名ばかりのちょっとしたトレッキングです。
家を出ようかなと思ったタイミングで、何故かいつも白いイヌが庭で待っています。
首輪に名札が付いているので近くの家で飼われているイヌだと思うのですが、何故かこの辺を自由に散歩しているみたいです。僕の散歩にしばらくついてきて、飽きると帰っていきます。
家から農道に出てすぐのところに《牛に注意》という標識があり、実際すぐ傍の牧野では阿蘇の赤牛が放牧されている様子が見られます。徒歩1分で牛!
ただ、そこを歩いていると、すぐ傍の茂みから何かしらの獣の息遣いが聞こえるのです。かなりの至近距離で。なんかフゴフゴ言ってるのでパグかフレンチブルドッグでしょうね。
ただ、万が一イノシシだったら怖いので、散歩の際は丈夫な棒を持つようにしました。杖にも木刀にもなるいい感じ木の枝はそこら中に落ちてるので、ちょうどいい長さに切れば一丁あがりです。田舎暮らしにおいて、散歩には武器が必要なのです。
ご近所(家が目視できてるのに歩いて10分くらいかかる)に引越しのご挨拶に伺うと、軒並み「まぁ上がってお茶でも飲んでって」と言われてしまうので、一軒につき小一時間かかってしまいます。
東京のマンションの時は、チェーンロックのかかったドアの10cmくらいの隙間から怪訝な目で見られ、ものの十数秒で済んでしまっていたのに。
朝靄や森から聞こえるシカの鳴き声や満天の星空などなど、これが日常だなんて信じられない。「田舎には刺激がない」なんて嘘!刺激的な毎日を送っています。
今回、こんな素敵な家を格安の家賃で貸してくださった大家さんには本当に感謝しています。引越し前、ウッドデッキの修理に加え、山での暮らしは寒かろうとハイテクな給湯設備まで取り付けてくださいました。また、そんな大家さんを紹介してくれた方や、私のような怪しげな移住者を快く受け入れてくれたご近所のみなさんにも。
なお、全国に点在する激安空き家物件の紹介は今後も続けていきますのでよろしくお願いします!(ようやく今週あたりネットが開通する予定なので…)