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行政サポートで人口増目指す

高島市で集落に若者を呼び込もうと、地元のNPO「結びめ」が企画する、地域と移住希望者の交流行事が注目を集めている。
平成21年に発足し、「環境」「自給自足」「田舎暮らし」などが注目されるにつれて活動を強化。今年は市内の全集落に呼びかけ、地元住民と移住希望者が一緒に草刈りや清掃に取り組むイベントを開いている。
人口減少傾向が続く高島。結びめの企画を通して、美しい自然の魅力に多くの人がひかれ始めている。(加藤園子)

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7月31日。高島市の北西部に位置し、福井県若狭町にほど近い天増川(あますがわ)地区で、結びめが主催する交流イベントが開かれた。

午前9時、青々とした山に囲まれ、豊かな渓流が走る集落に、大津市と京都市に住む会社員や大学生の6人が集合。地元住民と一緒に、天増川沿いの草刈りに汗を流した。午前11時頃、集会所に移動し、京都からの移住者が昨年開業したそば店のそばや天ぷらを食べながら懇談した。

その中で、参加者が集落の昔の様子を尋ねると、浦島義茂区長(76)が白黒写真を取り出した。写っていたのは、平成16年に廃校となった今津西小学校天増川分校が写る白黒の写真。幼い頃の思い出をうれしそうに説明すると、炭焼きが盛んだったことや冬の雪深さを付け加える住民もいた。

田舎暮らしを検討している大津市大平の藤倉篤史さん(30)は「のんびりしていて、いい環境。足を運んで雰囲気を知ることができた」と笑顔。京都市に住む立命館大3年の女子学生(22)は「何気なく参加したが、住民との交流で、全く知らなかった集落の歴史や自然に興味がわいた」と話した。

設立以来、高齢化や空き家の増加に危機感を抱く結びめ。「豊かな自然の恵みの中で暮らせるうえに京阪神へのアクセスもいい」という点をウリに、市内の集落では空き家の見学会を、大阪などでは移住を呼びかけるセミナーを開いてきた。

国勢調査によると、全国の都道府県で唯一、滋賀県の人口が増加している中、高島市は12年から連続で減少。現在、市内に約200ある集落のうち、65歳以上の人口が過半数を占める「限界集落」は16、55歳以上が過半数の「準限界集落」は70を数え、若い世代の呼び込みが課題となっている。天増川地区も10世帯15人の集落で、うち12人が70歳以上。40歳代以下はおらず、村の共同作業の担い手を必要としている。

市は今年度、さまざまな市民団体の事業運営で協力する「協働提案事業」に結びめの活動を採用した。集落の住民には受け入れに対する意識の向上を、都市住民には高島の魅力アピールを狙っている。

この事業で、結びめと市は、天増川地区のほか、7月には朽木の生杉地区でも川掃除と交流会を開催し、秋にはマキノ町の辻地区での体験も予定している。こうした企画を募集すると、いずれも間もなく定員に達するという。

「阪神大震災や東日本大震災を機に、自給して安心できる暮らしに注目する人が増えたため」。事務局の西川唱子さん(32)はイベントの人気ぶりをこう分析する。「結びめのイベントで高島を知ってもらい、集落を支える人が移住してくれればうれしい」

一方で集落の中にも意識の差があり、「よそ者」の移住を不安視する住民がいるのも事実だ。市の担当者は「集落にオープンな雰囲気を作りたい」と話す。

天増川の浦島区長は交流会を終え、「若い人たちが地区に興味を持ってくれてうれしかった。交流会を繰り返し、いずれ移住者がきてくれたら。何年も続いた集落が消えるのは住民が一番悲しいはずだ」と、結びめと市の取り組みに期待を寄せた。

結びめは、市内の工房などを公開する芸術イベント「風と土の工芸」も企画しており、西川さんは「集落の人に『集落外の人との交流も楽しいかも』と思ってもらうことが大切。道のりは長いが、住民の声を聞きつつ地道に交流イベントを続けていきたい」と話している。

やはり「よそ者の移住」に抵抗を持つ人も少なからず存在するようですね。小さな集落であればそれも当然だと思います。
移住希望者と地元の人の間で、文字通り「結び目」となっていただきたいものです。
【外部リンク】田舎暮らし・移住を滋賀県高島市で考える人のサイト 結びめ

引用元: 集落に若者呼び込め 高島のNPO、地元と移住希望者結ぶ 滋賀 – MSN産経ニュース.

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