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普段、書き物の仕事は喫茶店でやっています。
行く店はその日によって違います。近所の昔からある喫茶店だったり、一時間かけて行く阿蘇のカフェだったり。
また自宅からクルマで15分ほどの距離にある、全国チェーンの有名なお洒落なコーヒーショップだったりします。

ここでいったん、話題を変えましょう。
3月9日の日曜日、つまり昨日の朝の話です。
天気が良かったので、仕事を休みにして山歩きでもしようかと思ったのです。
しかしその日は、阿蘇一帯で『野焼き』が行われる日だったのです。

野焼きは春の阿蘇の風物詩で、あの美しい草原を維持するために毎年行われるものです。
当然、山歩きなんてできません。
仕方ないので仕事をすることにしました。

で、話を戻します。
山歩きを中止にした私は、仕事をするために冒頭の〝自宅からクルマで15分ほどの距離にあるコーヒーショップ〟へ向かいました。

そのショップの駐車場は、隣接している他の商業施設と合同のもので、かなり広い面積のものです。
クルマを停め、ショップへ入ろうとしたその時、地面に何か落ちているのを見つけました。

地面に落ちていたのは、サビ色の子猫でした。
「落ちていた」のではなく「うずくまっていた」ですね。子猫とは言っても、わりと大きいです。生後6ヶ月くらいでしょうか。

「どうした?」と近寄ってしゃがんでみます。
野良猫なので、人間を怖れて逃げて行くだろうと思ったのですが、予想に反して子猫はこちらに突進してきました。
そしてニャァニャァと大声で鳴きながら、私の膝に飛び乗ってきたのです。

写真-2

異常に人懐っこい子猫ですが、まだ飼う覚悟なんてできてません。
どうにか振り切って店に入り、コーヒーを注文。仕事に取りかかるも、猫が気になって仕事になりません。

多くのクルマが頻繁に出入りする広い駐車場。
そこにうずくまる子猫。
もう悪い想像しか働かなくなってしまいます。

駐車場に戻ると、あの猫は待ってましたとばかりに私に駆け寄ってきました。
クルマのドアを開けると、当然のように乗り込んできました。嗚呼。

その足で家の近所の動物病院へ。ノミ、ダニ、血液の検査、etc…。
嫌がることもなく滞りなく終わり、異常も見つからず健康な猫でした。
獣医の先生が、「こんなにおとなしく、聞き分けの良い野良猫は珍しい」と驚いていました。

「名前をつけてあげんといかんですね」

と先生。
名前か……。まだ飼うと決めたわけじゃないんだけど……。

なんだかバタバタしていたら、すっかり日は暮れていました。
サビ色の子猫を自宅に連れて帰り、テレビを付けるとちょうど俵山の野焼きの様子が報じられていました。

野焼きが済み、黒こげの中に焼け残りの茶色い枯れ草が見える山肌の様子は、サビ色の猫の毛並みとそっくりでした。

サビ色の子猫は、『のやき』と名付けられ、我が家の新しい家族となりました。

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